おすすめのお店とお菓子
深蒸し茶にも合いそうなお店紹介。
さゝま(東京)
駿河台下の交差点近くに、さゝまはある。
情緒漂う店構え、店内の茶室、床の間には素朴な野の花が……。
だから何代も続いた老舗かと錯覚するが、実は昭和の初めに創業された店。
かくしやくとした現在の当主が初代である。
武士の出の一人息子、それが親の反対を押し切って、甘いもの好き故の和菓子稼業。
好きこそもののという例えどおり、東京には数少ない茶人好みの店となったわけである。
月ごとに銘を変えた菓子を出す店は少ないが、さ・まの特徴はそれ。
一月から十二月までびととおり試してみたい。
紫陽花
淡い紫の花が雨中に咲く姿は思わず足を止めたくなるような優艶さ。
花の色が淡青、淡紅などと種々に変化するので七変化の異名がある。
錦玉羹をさいの目にして泡雪羹でまとめ、中はさらりとした甘さの白餡である。
しっとりとしたなかにモダンさのうかがえるもの。
(さゝま)